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当店の椅子張り |
![]() 神戸マイスター 山崎岩男氏 |
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| 阪神間に15軒ほどあった椅子張り専門業者も、既製品の椅子が大量生産されるに従い激減しました。 そんな中で頑なにこの仕事を続ける山崎岩男氏は、 「木組みのしっかりした良質の椅子を捨て去るのが惜しいから。スプリングや布をやり換えて再び新しい命を吹き込むことがやり甲斐だからです。」と言います。 山崎氏は外国人客を専門に扱う家具店を通じて、震災で被害を受けた異人館「うろこの館」と「英国館」の椅子とソファ約20脚の修理も経験しました。 「やはり材質といい、技術といい素晴らしいものでした。例えば、座面のスプリングの間には詰め物として馬毛が入っている。これはほこりなどがたまっても湯を通せば元通りになり、百年でも二百年でももつ、最高の素材です。とても高価なのでふつうはシュロなどを使うのですが。」 そもそもスプリングを使うこと自体、今の一般の椅子では少ない。 昭和30年代から石油輸入の大量化に伴い、その副生成物であるウレタンやそれを改良したウレタンチップがスプリングに取って代わるようになりました。 高さの違うたくさんのスプリングを組み合わせて詰める作業は、椅子張りの中でも一番手のかかる部分で、それに比べ、形に合わせて裁断するだけのウレタンマットなら安価で作りやすいのです。 「でも長く座っているとスプリングの方がやはりラク。耐久性の面でも、薄くへたってくるウレタンより格段に長持ちします。本当はこういうものばかり作りたいんですがね。」 椅子の本場である欧米では、そうやっていい木枠と、いい詰め物の椅子を、張り地が古くなっては張り替え、張り替えしながら何世代にも渡って使い込むと言います。 古いほど自慢するぐらいです。 上客であった在留外国人家庭も今は減りましたが、かわりに、海外から帰国した人が持ち帰った椅子を扱うケースが多くなりました。 また、全体的に新品製作に比べ、修理の注文の割合が増えています。 職人の人数が減ったせいもありますが、家具も「いいものを長く使う」という意識が高まってきたのかもしれません。 |
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| 神戸マイスターによる当店の椅子張り |
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| そんな山崎氏が修行を積んだ当店<伊藤家具店>では、今でも「ゴムより反発力が優れ、座った時の安定感が得られる」スプリングを使用した布地張り椅子を世に送り出し続けております。 もちろん、各工程すべてに高い技術を持った山崎岩男氏が、そのすべてを手がけております。 張り替え、修理もきいて、長年に渡って使い続けられる当店の椅子を一度御覧いただき、是非お買い上げ下さいます様お待ちいたしております。 |
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| 山崎椅子店 山崎岩男氏 | |
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| 昭和10年生まれ、広島県尾道市出身。
昭和26年、椅子張り職人のいとこのいる神戸市に来て、当店「伊藤家具店」に弟子入り。13年後に独立して以来、現在の店で椅子の修理と製作をともに行う。 平成9年度の神戸マイスターに認定された。 |
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| 神戸マイスターとは… | |
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| マイスターとはドイツ語で、英語ではMaster。 技術・技能者でもハイレベルの腕の持ち主で、日本では名工・名匠と呼ばれています。 神戸マイスター制度は、広く全国的、世界的にも通用する技術・技能者を神戸市が「神戸マイスター」として認定し、その人、その職業について広く社会に知ってもらうこと、また後進の指導に当たってもらい、優秀な技術・技能を将来に伝え、優れた人材を育成することを目的としています。 |
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